極上悪魔な弁護士が溺甘パパになりました
「ん? ピンキリって言われたことなら別になんとも思ってない。実際そのとおりで、ろくでもない弁護士なんて大勢いるし」
じゃあなにに腹を立てたのだろう。そう思って首をかしげた繭に樹は言う。
「うちの事務所はパラリーガルも全員優秀だ。あんたは、あの程度の男に馬鹿にされるような存在じゃない」
樹にまっすぐな眼差しを向けられ、繭の鼓動は加速していく。樹の発言は繭がどうこうではなく、ミリガン&ジェイに所属する人間の誇りなのだとわかっている。けれど、それでも――。
(こ、これはちょっと反則じゃない? そんなかっこいい発言されたらドキドキするに決まってる)
ほんのりと染まった繭の頬に、樹の手が伸ばされる。頬に伝わる彼のぬくもりに繭はびくりと身体を震わせ、慌てたように顔を下に背けた。くっと樹が笑みをこぼしたのを気配で感じたが、緊張と高揚感で彼の顔を見ることはできない。
「熱いな」
樹の声が一段低くなり、艶めいたものに変わった気がした。彼がぐっと距離を詰め、繭の首筋に吐息がかかる。
(いよいよ……あれ、でも……)
ふと浮かんだ疑惑に、繭の不安は増していく。そうかもしれないと思い出したら、どんどん確信に近いものに変わっていく。
「どうかしたか?」
じゃあなにに腹を立てたのだろう。そう思って首をかしげた繭に樹は言う。
「うちの事務所はパラリーガルも全員優秀だ。あんたは、あの程度の男に馬鹿にされるような存在じゃない」
樹にまっすぐな眼差しを向けられ、繭の鼓動は加速していく。樹の発言は繭がどうこうではなく、ミリガン&ジェイに所属する人間の誇りなのだとわかっている。けれど、それでも――。
(こ、これはちょっと反則じゃない? そんなかっこいい発言されたらドキドキするに決まってる)
ほんのりと染まった繭の頬に、樹の手が伸ばされる。頬に伝わる彼のぬくもりに繭はびくりと身体を震わせ、慌てたように顔を下に背けた。くっと樹が笑みをこぼしたのを気配で感じたが、緊張と高揚感で彼の顔を見ることはできない。
「熱いな」
樹の声が一段低くなり、艶めいたものに変わった気がした。彼がぐっと距離を詰め、繭の首筋に吐息がかかる。
(いよいよ……あれ、でも……)
ふと浮かんだ疑惑に、繭の不安は増していく。そうかもしれないと思い出したら、どんどん確信に近いものに変わっていく。
「どうかしたか?」