クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「っていうか、その姫ってなんなの?」



前々から気になっていたけど。姫って、そのまんまの意味として捉えてもいいのかな。



「え?姫の意味を知らないんですか?」


「うん。知らない」



私が頷くと山川くんは目を大きく見開き、驚いた表情をしている。


そんなに驚くことかな………。



「姫っていうのは、総長の彼女のことですよ。総長の彼女はいろんな族に狙われやすいので、彼女を族の姫として迎えてみんなで守るんです」


「…………へぇーー………」



初めて知った事実にポカーンとバカみたいに口を開けて山川くんを見る。


…………姫って結構すごいんだな……。


って、え?
総長の彼女って言った!?



「そ、総長の彼女ってつまり………」


「はい。太陽の彼女ってことです」



にっこり笑いながら言っている彼は当然だと言わんばかりに強く頷く。


ついていけないんですけど。
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