クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
照れくさそうに顔を赤くして私の目をじっと見つめている。
…………山川くん??
私と話してみたかった……だと?
意味が分からない。
山川くんが私に興味を示していたなんて。てっきり私は山川くんから、なんでここにいるんだよ、とか部外者は入ってくんなよとか言われるかと思った。
思っていたイメージと違って固まることしかできない。
ここの暴走族の人、キャラ変激しくないか?
変わり者しかいないじゃんか。
私はどうしたらいいんだよー!
声にならない叫びが胸のあたりを渦巻く。混乱していて情報処理が追いついていない。
「………清水さん?」
「…………敬語、使わなくていいから」
フリーズしていた私ははっとして山川くんを見る。
「え?でも、総長の姫ですよね?」
きょとんとした顔で私を見つめる。
…………頼むからそんな目で見ないでくれ。