クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!
「いや、なんでもない」
「そう?」
太陽にメッセージを入れなきゃいけないのはわかっていたけど五十嵐くんに見られたら嫌だからスマホをしまった。
なんか胸騒ぎがするけどその前に私はやることがある。
「五十嵐くん、ちょっといいかな?」
帰ろうとする五十嵐くんを引き止めて深呼吸する。五十嵐くんはキスのこと、なかったことにしたいんだと思うけど私はきっちりとしたい。
「ん?」
「こ、ここじゃなんだから廊下に出ようか」
図書室の奥に目をやると先生が資料を整理していた。ここで告白の断りを入れるほど私は鈍くない。普通に恥ずかしい。
だからせめて人のいない廊下で……。
「………わかった」
五十嵐くんは私のやろうとしていたことがわかったのか素直に頷いて、笑ってくれた。
その事にほっとして口元が緩む。
「ありがとう」
廊下に移動して五十嵐くんと向き合う形になる。