クールなイケメン総長さまの溺愛には注意です!

「じゃあ、帰ろっか」



日誌を出した私たちは立ち上がり、先生に一言ってから図書室を後にする。


カバンを取り、昇降口に向かう途中で秋葉くんが待ってるって言ってたことを思い出す。


でも、放課後になってからだいぶ時間たったし、もうさすがに帰ってるよね?


…………って、なんで秋葉くんのこと、気にしてるの?


私には関係ないじゃない。


秋葉くんを頭の中から消そうと必死に首を横に振る。



「清水さん?どうかした?」


「あ、いや、なんでもない!」



いけない。
隣に五十嵐くんいたのに、自分の世界に入っちゃった。



「ところで、来週の当番なんだけど………」


「うん?」



五十嵐くんの話を聞きながら下駄箱に向かって歩く。


長い廊下を進み、ようやく下駄箱が見えた。



「じゃあ、今日はここで。お疲れ様」


「うん。バイバイ」



クラスが違う五十嵐くんとは別の下駄箱になるのでここでお別れ。
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