秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
あわてて、頬に流れた涙をぬぐう。
そんなこといったって、これは不可抗力なのに。
すっ……と、隣に腰かけてきた琉夏くん。
ふかふかのベッドがさらに沈み、反動で琉夏くんの方に体が傾いた。ふいにぶつかる肩と肩。
「あー、こんなはずじゃなかったんたけどな」
わしゃわしゃと髪をかきむしる琉夏くんは、よくわからないけど自分と戦っているようで、
「アンタには手を出さないって決めてたのに無理そー」
さらっと顔を近づけてきたから、反射的に体をうしろへ下げた。
すると琉夏くんはおかしそうに笑って、
「ニブそうなのに、危機能力だけはいっちょまえとは」
ごく自然に肩に手をまわしてくる。
「そんな寧々ちゃんには実力行使でいくしかないのか」
「ひゃっ」
とんと押されてあっけなく倒れる体。
目に映るのは、白い天井から……私を見下ろす琉夏くんへと変わった。