秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~

今、目の前にいる人は、見境のない野獣……。

ま、まずい。


「俺がどんな男が知ってんだろ? だったらさ、ダメじゃん、男の部屋にのこのこ入ってきちゃ」

「なっ……!」


そ、そんなあ。

言ってることが無茶苦茶では!? と思うけど。

そうだった。この人は、究極の女たらしだったんだ。

私、もしかしてこのまま……。

体が硬直したとき。


「やめろ」


肩を抱くその手をガシッとつかんだのは刹那くんだった。

せ、刹那くんっ!!


「……んだよ」


気だるそうにベッドに腰かけ髪をかき上げる琉夏くんは「いーとこだったのに」と吐き捨てる。

ぜんっぜんいいとこじゃないよぉぉぉ。

まだばっくんばくんしている心臓を抱えながら、私はベッドからぴょんと飛び降りた。
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