秘密の溺愛ルーム~モテ男子からの奪い合いがとまらない~
胸倉に手を伸ばす刹那くんに大げさに両手を上げる琉夏くん。
「け、けんかはやめてくださいっ」
刹那くんが、いつもの彼からどんどんかけ離れていくのを見るのが怖くて。
その声かけに、刹那くんは素直に力を緩めてくれた。
「こわこわ。そんなんじゃ寧々ちゃんに嫌われるよ?」
フフっと鼻であしらう琉夏くん。
「……言ってろよ。寧々行くぞ」
私の手を引っ張って部屋を出て行こうとする刹那くんに素直に従うと、
──ガタン、バタン
リビングの方で大きな音がした。
椿くんが騒いでる声も聞こえる。
なにごとだ、というように刹那くんは私の手をつかんだままリビングに向かい。
そこにあった光景に驚愕する。
「今日からここに住むことにした」
キャリーケースを引っ張って立っているのは……なんと、白樺くんだった。