魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
 しゃがみこんで青くなった道を顔を近づけてみる。
 青い鉱石……宝石?……ガラス?……まさか、サファイアロードじゃないよね……は、はは。
『道の色を頼りに覚えていけばいいじゃろ。あっちは赤、あっちは緑、それから、何色の石があったかのぉ』
 ……うん、エメラルドロード、ルビーロード……踏んじゃって大丈夫かな……。宝石じゃないといいな。ガラス、色ガラス……。
 洞窟にはいり、まずは増えたスライムをやっつけていく。
 ポコポコと出現する品物を集め、スライムの数が減ったところで樽のふたを開けて、まずは混ぜる。カビ対策。
 どうも、発酵するときに出る二酸化炭素が苦手なのか、別の理由なのか、スライムは樽のそばには近づいてこないんだよね。苦手な物の正体がわかればスライム避けを作ることができるってことだよね。ま、スライムなら襲われても怪我するようなこともないし、避ける必要もない。むしろローポーションを時々出してくれるからありがたい存在なんだよね。
「……これ、できてるのかな?」
 正直、出来上がりが分からない。一応、昔何かで見たものが2週間くらいと書かれていただけで……。
 腐ったりカビたり、駄目になってしまったものは見たり匂いでわかるだろうけれど、完成したかどうかの判断基準が……。
「味見、してみます?」
 ノームおじいちゃんが満足する味になってれば問題ない?って、しまった。まるで毒見係のようなことさせちゃ怒るかな?
『まかせるのじゃ!ワシ、ワシが、できたかどうかきっちり判断してやるのじゃ!』
 喜んでる。
「では」
 収納鞄から小皿を取り出し、少しだけ樽から救ってノームおじいちゃんの前に置く。
「お供えいたします」
『うお、これじゃ、これ!香りがするぞ!うむ、うむ、どれどれ、味見じゃ』
 おじいちゃんのサイズでは、大きな盃のように見える小皿を持ち上げ、ごくごくと飲み干した。
『うむ、うむ、どうじゃろ、もう少し味見してみんことにはわからぬの』
 と、おじいちゃんが小皿を私に渡す。
「あの、前は魔力回復薬を飲んで魔力が回復していましたよね?これはどうですか?お供えいたします」
 2杯目を渡す。
『おお、そういわれれば、魔力が回復したような気もするのぉ。道を作るのに消費した魔力は戻っておるの。どれくらい回復するか確かめてみるかの』
 と、ノームおじいちゃんが小皿を私に渡してきた。
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