魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
「あの、ユキお姉さん、わ、私がそばにいては迷惑ですか?一緒にいちゃ駄目ですか?」
 ミーニャちゃんが潤んだ瞳をこちらに向ける。
 あいやー、何てかわいいんだろう。
「あーっと、奴隷とかたぶんミーニャちゃんは勘違いしてるよ。一緒にいられない、むしろ遠くに離れて二度と会えないという奴隷もいるからね?だから、奴隷になりたいなんて言っちゃ駄目」
 嘘ではない。
 例えば鉱山で働かせるとかそういうのもあったはずだ。わざわざご主人様が鉱山で奴隷を見張っているわけではない。
 それにしても、なぜこんなに懐かれたのかな?薬のお礼をしたいだけという感じでもないけれど。おばばを除いて年上の女性がいない環境に育ってきたから、お姉さんが欲しかったとか?
 ……そうか。大人の愛情を知らずに育ってきているんだ。おばばさんがいると言っても……。

 森の入り口付近に移動したネウス君を見る。
 ネウス君だって、まだ子供といっていい年齢だろう。年長者だけれど、大人に甘えたいんじゃないかな……。
 うん。よし。お姉さんに甘えなさい。みんなのお姉さんになるよ。……あ、いや、むしろ……年齢的にはお母さんか……。モモちゃんやドンタ君くらいの子供がいてもおかしくないもんね。ああ、18歳で産めばミーニャちゃんくらいの子供もいても不思議じゃないのか……。
 うぐぐ。
 ――自分で言っておきながら若干凹んだのは言うまでもない。
 ぶんぶんと頭を振る。
 ”お姉さん”
 私はみんなのお姉ちゃんになるっ!
「大丈夫よ。目が覚めたらいなくなってるなんてことはないから。ゆっくり休んでね」
 手を伸ばしてミーニャちゃんの髪をゆっくりと撫でた。
「うん」
 嬉しそうに頬を染めるミーニャちゃん。やっぱりかわいいなぁ。
 と、ふと気が付く。
 かわいい?美少女?そういえば、ガリガリで、ただただ痛々しいと思っていたけれど、痩せてはいるけれど少しだけ肉もついているような?
 お風呂に入ってできれいになったから美少女だったんだと感じているだけではない感じ。
 ああ、他の子も、はじめに見た時は骸骨が皮をかぶっているだけのように見えていたけれど、今では細くてガリガリの人のように見える。
 もしかしてローポーションというものの効果なのかな?
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