魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
「収納鞄に入ってたけれど……魔法的な何か?なのかな?」
 前を進むネウス君を見ても、とても鉈では切れないような太い枝もスパーンと綺麗に排除してる。
 1mほどの幅の道を、目印にそって作っていくんだけれど、1日に目印から目印の間まで進めればいいやと思ってたら……どんどん進んで、あっという間にマナナの木の下まで来た。
 スモモのような実がたわわになっている。さっきは進むことを目的としていたから気が付かなかったけれど、マナナの木の奥にもたくさんのマナナの木があるようだ。視界に入るだけでも、6本。
 えーっと、人が一日に必要が水2リットル?子供だから量も減るだろうし、他からも水分はとれるとして、一人1リットル。14人で14リットル。
 酒樽がドラム缶と同じくらいの量だと考えると1樽で200リットル。えーっと、200割る14……100割る7になって、およそ15。15日で1樽。150日で10樽。300日で20樽。60日で4樽だから、1年で24樽ね。……って、1年が同じくらいならばだけれど。植物が実をつける間隔ってどれくらい日数があるんだろう。1年が違えば違ってくるよね。まぁいいや。とりあえず、樽が足りそうもない気はしてきた……。実は……。1本の木で何樽くらいとれるんだろう。ほかにもあるかもしれないから探せばいいか。よし。なんか水の確保第一弾はワインもどきで何とかなるかもしれない。……とはいえ、やっぱり水ほしいよね。真水。
 川もまた探そう。
「ネウス君、とりあえず今日はここまでで、マナナの実を収穫しましょう」
 木を見上げる。
 ぶどうの木は品種改良されて、人が立って収穫できるちょうどいい高さに実がなるんだったっけ?品種改良じゃなくてその高さに栽培するんだっけ。マナナはそうはいかないよな。木を揺らしたら落ちてくるかな?
『助けてくれー』
 ん?
 どこかから、助けを求める声が?
「ユキ、木に登って取るよ。実は下に落としたらいい?」
 ネウス君がするすると木に登っていく。木の幹は両手をまわしても届かないくらい太いから揺らして収穫も無理かな?何か棒みたいなのでつついて枝だけ揺らすとかならいける?
『助けてくれ、降りられないんじゃ!』
 降りられない?え?木から?
「ネウス君、その辺の枝、揺らせそうなら揺らしてもらえる?それで実が落ちてくるなら1個ずつ収穫しなくても大丈夫だから。
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