雨降り王子は、触りたい。
「え〜!一緒に探すよ?」
「だ、大丈夫!きっと近くに転がってるはずだし」
和佳は不思議そうな表情を浮かべ、その後ろからのえるはひょこっと顔を覗かせている。
ドクンドクンと、鼓動が激しく音を立てる。
お願い………!
「……わかった〜!絃も遅れちゃだめだよ?」
和佳はぽん、と私の肩に手を置いた。
その瞬間緊張の糸がスルスルと解けていく。
「うん!任せて!」
よ、よかった………!