雨降り王子は、触りたい。
和佳とのえるの背中を見送ると、私はすぐさましゃがみ込んだ。
「これ…電池」
私が言うと、三咲はこちらに手を伸ばす。
その手のひらに、ぽとっと電池を落とした。
「…」
手が触れてから、三咲はずっと無言のままだ。
…きっと、不甲斐ない私に怒ってるんだ。
ううん、絶対ものすごく怒ってる。
当然のことだと思う。
へたしたら今ので信用を失って、嫌われてしまったかもしれない。
……せっかく、話せるようになったのに。