雨降り王子は、触りたい。
本当に綺麗な色の瞳……。
三咲がシャツの裾で涙を拭う仕草も、取りこぼさないように目で追いかける。
ドクン、ドクン……
心臓の音が、全身に響く。
─────すると、手を下ろした三咲は真面目な顔を浮かべて。
「!?」
突然ずいっと、触れそうなくらいの距離にまで接近してきた。
な、何……!?
スレスレの距離。
私の真ん前に立つ三咲は、こちらを見下ろしている。
なんだか恥ずかしくて目を逸らすと。
カチャッ
音と同時に、顔に何かが触れて。
「…え」
まっすぐ三咲の方を見ると……そこにはレンズ越しの世界が広がっていた。