雨降り王子は、触りたい。
私たちも周りから見たらカップルに見えるんだろうな…。
そんな余計な考えが頭をよぎったせいで、ようやく解れかかっていた緊張がまた押し寄せる。
「なんか暑いね…」
「いやどっちかといえば寒いんだけど」
ま、間違えた…!
待ち構えていたかのようなタイミングで、ひゅうっと冷たい風が吹き抜けた。
きっと熱いのは私の顔だけ。
…落ち着け、自分。
今までも三咲と2人になったことくらいあるんだし。
変に意識する必要なんて、ない。