雨降り王子は、触りたい。
私はムッと頬を膨らます。
……だめだめ。今は腹を立ててる場合じゃない。
三咲に借りを返すために来たんだから。
ハレロハレルヤソラソラルン!!!
友達2人と共に私の前を通り過ぎようとする三咲に、手を伸ばす。
そして、その細い腕を思い切り掴んだ。
「ちょっと、ごめん」
「は、えっ」
目を丸くする三咲の腕をグンッと引き、私は再び走り出す。
「なにが起きた!?」
「へぇ…」
その様子を、三咲の友達は驚きの表情を、一方はニヤニヤとした表情を浮かべて見送っていた。