極上御曹司に見初められ、溺愛捕獲されました~一途な海運王の華麗なる結婚宣言~
 あの日のことを俺は決して忘れない。

『いつかマリカにかっこいいところを見せるから、大人になったら結婚してほしい』
『ええ!? 結婚って大人がするものでしょ』
『うん、だから、大人になったら。マリカはきっともてるようになるから、今から予約しておかなくちゃ』

 少年の大人ぶったプロポーズ。
 マリカはピョンと飛び跳ねて、俺に抱きついてきた。

『いいよ。わたし、ショウおにいちゃまのお嫁さんになる!』
『約束だよ?』
『うん! もし忘れてたら、また教えてね』
『忘れちゃだめだよ!』

 子供同士の約束だけれど、俺は真剣だった。

 将来マリカと結婚するためにはどうしたらいいだろうと考えた。
 たぶんこのままだと、俺は父や一族から勧められた、海堂家の利益となる家の娘と結婚することになるだろう。

 自分の意志を通すためにはどう動いたらいいのか?





 セレブリティクイーン号を降り東京に戻ってきてから、俺はとりあえず父と相談した。
 俺の母親と将生の母親は犬猿の仲だったけれど、父は俺と将生を差別することなく普通の兄弟として扱ってくれた。腹黒いところもあるが、一応信頼はしている。
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