貴方は誰なの?
授業終了し、家に帰った。
恐る恐る部屋に入った。
「おかえり。」
「キャー。」
「そんな大きい声出さないでよ。」
「ごめんなさい。」
「お母さんに見えてないみたい。」
「そうなんだ。」
「じゃあ、幽霊?」
「わかんない。」
「じゃあ、貴方の名前は?」
「それが思い出せないんだ。」
「じゃあ、住んでるところとか、覚えてることとか。」
「うーん、わかんない。思い出そうとすると頭痛くなる。」
「ごめん。」

途方にくれた。
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