ダークグリーンに魅かれて
「乗ろっか、せっかくだからボート」
「そだな」
ボート乗り場は平日のせいか思いのほか空いていて、すぐに乗れた。
「沙里ちゃん、こぐ?」
「拓巳くんにお任せします」
「よっしゃ!」
拓巳くんがオールを取ると、すいすいボートは進んでいく。
「上手いね!」
「まぁね、キャリアが違う。年の離れた弟が2人いるから」」
「へぇぇ」
「2人とももう5年生だから、さすがにもう僕とは乗りたがらないけど」
「えっ、双子なの?」
「ああ。僕でもたまに間違うくらい、そっくりな双子だよ」
「そうなんだ。拓巳くんにも似てる?」
「いや・・・僕は母親似だけど、2人は父親似だから」
一瞬、彼の顔が曇ったように見えたのは気のせいだろうか。
「そだな」
ボート乗り場は平日のせいか思いのほか空いていて、すぐに乗れた。
「沙里ちゃん、こぐ?」
「拓巳くんにお任せします」
「よっしゃ!」
拓巳くんがオールを取ると、すいすいボートは進んでいく。
「上手いね!」
「まぁね、キャリアが違う。年の離れた弟が2人いるから」」
「へぇぇ」
「2人とももう5年生だから、さすがにもう僕とは乗りたがらないけど」
「えっ、双子なの?」
「ああ。僕でもたまに間違うくらい、そっくりな双子だよ」
「そうなんだ。拓巳くんにも似てる?」
「いや・・・僕は母親似だけど、2人は父親似だから」
一瞬、彼の顔が曇ったように見えたのは気のせいだろうか。