天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
「俺は好きでもない女を抱く趣味はない」
はっきりと言い切られ、目を見開く。
それって翔さんが私を好きだってこと? こんなに魅力的な男の人が、私を?
信じられなくて言葉が出ない。
驚きが表情に出てしまったのか、翔さんが私を見下ろし小さくため息をつく。
「あんなにわかりやすく口説いていたのに、まったく好意に気づかないなんて。本当に鈍いな」
「全部、落ち込んでいる私をなぐさめるための冗談かと……」
私が言い訳すると、意地悪な視線を向けられた。
「言っただろ? 俺はずっと里帆のことが好きだったって」
「ずっとって。私と翔さんは、今日出会ったばかりなのに?」
「あぁ。ちゃんと言葉を交わしたのは今日がはじめてだけど、出会う前から里帆に惹かれていた」
「そんなの――」
嘘に決まってると言い返そうとしたけれど、唇を塞がれ言葉にできなかった。