天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~

 それでも必死に足に力を込めて体を支え、言葉を探した。

「翔さんはすごく恋愛に慣れていると思うんですけど、私は知り合ったその日にこんなことになるなんてはじめてだし、それどころか付き合ったことがあるのも前の彼ひとりだけなので……っ」

 そう言うと、彼は私のうなじから唇を離しこちらを見る。

 まっすぐな視線で見据えられた私は、恥ずかしくてうつむきながら口を開いた。

「遊び慣れてないつまらない女だから、翔さんをがっかりさせてしまうかもしれないです」

 翔さんが眉を寄せる。

「俺だって、出会ったばかりの相手を抱いたことなんて今まで一度もない」

 不機嫌そうに睨まれ、思わず「嘘」とつぶやいてしまった。

「そんなに遊んでいるように見えるか?」
「だってエスコートの仕方も、食事の誘い方も、ものすごくスマートでスムーズだったから、海外に行くたびにこういうことをしているのかと思ってました」

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