天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
驚く私をベッドに下ろしながら、翔さんが意地悪に口端を持ち上げる。
その表情がかっこよくて、夜景よりも彼に見とれてしまう。
翔さんが「そうだ」と思い出したようにつぶやいて、ベッドルームを出ていった。
どうしたんだろうと思っているうちに、すぐに戻ってきてくれた。
「食事はあとにすると連絡をしておいた。本当ならこういうことは食事のあとがマナーなんだろうけど……」
彼はそう言いながら、ベッドに座る私を見下ろす。
「今は何よりも里帆が欲しい」
情熱的なまなざしに、鼓動が速くなる。
真っ赤になってうつむくと、髪にキスをされた。
こめかみや耳や頬に、優しいキスが降ってくる。
「好きだよ、里帆」
「ん……っ」
甘い声でささやかれ、理性が溶かされそうになる。
けれど、このまま流されちゃいけない。私は必死に口を開いた。
「私はまだ、自分の気持ちがわからないです……」