天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~
そう言うと、翔さんがわずかに首をかしげて私の瞳をのぞきこむ。
「翔さんとは今日出会ったばかりだし、私はまだ恋人と別れたショックも引きずっているし、心の整理ができていなくて」
こんな気持ちで彼に抱かれていいのかと不安になってつぶやくと、翔さんは優しく笑った。
「里帆のそういう真面目で臆病なところも、たまらなく好きだ」
「翔さん……」
「俺を、元カレを忘れるための手段だと思っていい」
彼の手が私の背中に回り、ドレスのファスナーが下ろされた。
光沢のある生地が肌をすべり、ベッドに落ちる。
私が身に着けているのは下着と、彼が選んだアクセサリーだけだった。
体を見られるのが恥ずかしくて、胸の前で腕を交差させ隠す。
翔さんはあらわになった私の肩にキスを落としながら、こちらに流し目を向けた。
「今は余計なことを考えずに俺に甘やかされてろ。とことん気持ちよくしてすべてを忘れさせてやるから」