天才パイロットの激情は溢れ出したら止まらない~痺れるくらいに愛を刻んで~


 私の動揺に気づいたのか、翔さんが瞳の奥をのぞき込むようにしてそうたずねた。

 彼だって余裕のない状態なのは明らかなのに。
 私を気遣ってくれる優しさが伝わってきて、愛おしくてたまらなくなる。

 緊張で目元を潤ませながら首を縦に振ると、こめかみにキスをしてくれた。

「大丈夫。優しくする」

 私をリラックスさせるようにささやきながら体を進める。
 内側をこすりながら入ってくる感触に、喉がのけぞる。

「あ、んん……っ!」

 鼻にかかった甘い声が漏れ、慌てて唇を噛む。
 すると頬を優しくなでられた。

「里帆、そうやって声をこらえなくていい」
「でも……。恥ずかしい、から……」

 必死に声をこらえながら、首を横に振る。

「声をもらして乱れる里帆も、そうやって恥ずかしがる里帆も、全部好きだよ」

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