スパダリ医師の甘々な溺愛事情 〜新妻は蜜月に溶かされる〜
「んん……」
頭がぼんやりとしている。
私はうめきながら頭を押さえた。
「気づいた? 紗雪……」
「ここは……」
啓一郎さんの声が聞こえ、私は体を起こす。
見覚えのない部屋。広く、そして置いてある家具も全て贅沢品を集めたようなものばかり。部屋は少し薄暗い。
その一室にあるベッドに寝ていたようだ。
啓一郎さんは私の寝ていたベッドに腰をかけ、気遣わしげに見つめていた。
「ホテルだよ。懇親会の開かれていた会場の上層階にあった部屋だ。紗雪はお酒を飲んで倒れたんだ」
「倒れた……」
「うん、みんなすごく心配してた。俺もちろんだけど、一緒に話してたステファニアさんも」
ステファニアさんの名前を出されてようやく私は今の状況を理解する。
そういえばスタッフの配っていた飲み物を一気飲みしたんだと。そう理解して私は下を向いた。
どうやら相当迷惑をかけてしまったらしい。
私は顔を青ざめさせ、頭を下げた。
「ご、ごめんなさい……迷惑かけちゃって」
「大丈夫だよ。どうせもう帰る予定だったんだし。それよりまだお酒残ってるでしょ? ほら、水飲んで」
「はい……」