こんなにも愛しているのに〜私はましろ
結局
俺たち二人は、あの出来事が高校入学前のことで
相手が犯罪まがいのことを起こし、その被害者だという
苦しい事情で、学校からはお咎めなしとなった。

あいつらは
いち早く逃げ出した主犯格と、その相棒のような奴ら二人、
達を貶める相談をして実行し、その後部屋等を捜索したら、
成人まがいの犯罪を犯していたらしく、そのまま少年院へと送られた。

後の二人は、パシリとして使われていたらしく、二人とも停学処分となったが
一人は自主退学、、もう一人は、いつかは復学するらしい。
国松先生は他校の生徒なのに、知り合いの弁護士に頼んで
彼女たちのケアをお願いしたということだった。

国松先生からもらったゲンコツが一番痛かった。
上から下へと降りてきて、星が見えた。
先生も手が痛いと、言ってた。

なんで
こんな悲惨なことに巻き込まれたのか。。。

西澤さんとは2年生になって、また同じクラスになったのに、不器用な俺は
彼女に好意の欠片もみせられない。

あの1年の時、話したあのこと。。。
言わなければよかったに、西澤さんを追いかけて見てしまった父親との修羅場。

言った途端
しまったと後悔したが、一気に部屋の温度が下がったかのように
彼女の顔が凍りついてしまった。
タブーなんだ。
タブーってわかっているはずなのに。
俺は、、、
絶対に誰にも言ってないからって、、、

これで西澤さんとの距離がまた離れてしまった。
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