佐藤さん家のふたりとわたしと。
打って変わって今日は晴れ、いい天気だった。

「毎回“る”で終わらせて来るの本当性格悪くない!?」

これは昨日のしりとりの話。
自分の席で次の授業の準備をする俺に隣の席の結華が目くじら立てて突っかかって来る。

「それがしりとりだろ?」

「本当性格根暗~!」

「根暗は関係ねぇよ!」

それを見て結華率いる派手グループがくすくす笑ってる。

「結華とひゅーがのってなんだかんだお似合いだよね~!」

「わかる!合ってると思う!」

「見た目全然違うけど、オシドリ夫婦って感じするもんね~!」

オシドリ夫婦はよくわからないけど…まぁ、悪くはない。
結華といるのはラクだし、楽しくないわけじゃないし、これが付き合うってやつなのかも。

「あ、教科書ない!」

かと思えば、ずっと騒がしい結華はガサガサと机の中をからくり出した。

「忘れたのかも!ちょっと借りて来る!」

バタバタと教室を出ていく。次の国語の授業のため隣のクラスへ教科書を借りに向かった。

マジで何してもうるさいないアイツは。

「ねぇひゅーがの!ひゅーがのクラスで浮いてるじゃん?」

浮いてねぇよ!女子から痛い視線受けてるだけだよ!例の一件で!

「うちらのグループ入れてあげよっか?うちらひゅーがののこと好きだし」

「ありがとう。気持ちだけ受け取っておくよ」
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