佐藤さん家のふたりとわたしと。
ホームルームが終わった放課後、いつも通り一緒に帰るかと結華に声をかけた。

「俺今から委員会あるんだけど、結華どうする?」

「そうなの?じゃあ先帰ってるわ」

「待たねぇのかよ、彼氏だぞ!」

「見たいドラマの再放送あるんだもん!」

最初から待ってるとも思ってなかったけど、じゃあなと手を振って委員会に向かった。

美化委員という校内の環境美化に精を出す…委員会なんて話聞いて終わりだけど。
数十分で委員会は終わった。

背伸びをしながら教室に戻った。

ずっと座って話聞いてるのも疲れるな。

はぁーあ、と声を出しながら教室のドアを開けた。

すでに誰もいない教室、隅の方に何か落ちていた。ボロボロの、紙の束みたいな。

なんだ…?

気になって、近付いて拾ってみた。

ぐちゃぐちゃになった国語の教科書だった。ペンでラクガキされて分かりにくかったけど、薄っすら文字が見えた。


2年1組佐藤結華


結華のじゃん。

「………。」

そのまま下駄箱へ急いだ。
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