じゃんけんぽん
私はタンタン、と一段一段踏み締めるようにして階段を下る。
「来海、私が言ったのは『して欲しい』じゃなくて、『聞いて欲しい』だよ」
笑いながらも小刻みに震える足を慎重に動かしていく。
階下に着地し、小さく深呼吸をする。
それから来海の横に並んで、ぐいっと頭ひとつ分背伸びをする。
ねぇ来海。
あの日から、そして、これからもずっと、
「好きだよ」
ストン、と両足を地面に着ける。その音さえもはっきりと耳に届くほどに、一瞬の静寂が訪れる。
でももう、怖くはなかった。むしろ堂々と来海の顔を見上げることができた。
目に映った来海の顔は、どこかに魂が飛んで行ったのか如く、ポケッとしていた。
「…来海?大丈夫?」
私の呼びかけでハッと現実に戻ってきた来海は、パチンっと両手で思いっきり自分の頬を叩く。
「来海、私が言ったのは『して欲しい』じゃなくて、『聞いて欲しい』だよ」
笑いながらも小刻みに震える足を慎重に動かしていく。
階下に着地し、小さく深呼吸をする。
それから来海の横に並んで、ぐいっと頭ひとつ分背伸びをする。
ねぇ来海。
あの日から、そして、これからもずっと、
「好きだよ」
ストン、と両足を地面に着ける。その音さえもはっきりと耳に届くほどに、一瞬の静寂が訪れる。
でももう、怖くはなかった。むしろ堂々と来海の顔を見上げることができた。
目に映った来海の顔は、どこかに魂が飛んで行ったのか如く、ポケッとしていた。
「…来海?大丈夫?」
私の呼びかけでハッと現実に戻ってきた来海は、パチンっと両手で思いっきり自分の頬を叩く。