じゃんけんぽん
琉々は性格は相当アレだけど、顔は良いと言う人は少なくない(私は顔云々の前に性格による先入観があったため高評価できない)。

だから、来海が琉々の告白を受ける可能性も絶対の絶対にあり得て欲しくないけれど、大いにあり得てしまう。

想像したくもないけれど仮にそうなったとして、私はどうするのだろう。

来海を好きになってからを振り返って、思い出される光景にはいつも来海が居る。それらが否定された時、私の中には何が残るのか。

私は切り替えの悪い性格をしているから、ほぼ100%、この想いを断ち切ることはすぐにはできないはずだ。

困ったことに、おまけに頑固なものだから。
未練タラタラで、それでもきっと彼を愛し続けてしまうだろう。

いつの間にか求めていた“特別な関係”を手に入れられずとも、大好きな背中を追ってしまう自信には充分過ぎるほど満ちている。

だから…私はもう、この想いを終わらせられない。中々抜け出せない、恋という名の深い深い落とし穴にすっぽりはまってしまった。

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