Hello,僕の初恋

イルミネーションが緑色に変わる。

あの日体育館で私を虜にした、ノゾムくんのベースのボディと同じ色だ。



「……私ね、体育館で初めてノゾムくんの演奏聴いた時、体が震えたんだ。ノゾムくんの作ったメロディーがずっと頭の中で流れてた」



感じたままの想いが、自然と口から零れ出る。

目の奥がじわりと熱くなって、ああ、また泣いちゃうなって思った。



「……だから、ブラックコーヒーがどうなるかは分からないけど……、ノゾムくんなら大丈夫だって思うよ」



そう言い終わる頃には、涙が溢れていた。

ノゾムくんがいつもの緩やかな笑みを見せて、指の腹で私の頬を撫でてくれる。



どきどきして、次の瞬間にはもう涙は止まっていた。



イルミネーションが赤に変わる。

良かった。

今なら、顔が赤くなっても分からない。
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