Hello,僕の初恋
きみにしてあげられること

次の次の休日は、まばたきをする間に訪れた。



ノゾムくんのお姉さんとショウくん、それからミカ先輩と駅前で待ち合わせて、お姉さんの運転する軽自動車に乗った。



今日はショウくんが助手席で、私とミカ先輩が後ろに並んで座った。



家族以外との面会も可能になったので、ミカ先輩は先日、アツキ先輩とアイトくんと一緒にお見舞いに行ったらしい。

私たちが家族のふりして会いに行ったと聞いて、みんなで爆笑したよ! と先輩は教えてくれた。





新学期が始まって、ノゾムくんの事故は全校生徒に知らされることとなった。

始業式で校長先生から交通安全についての話があり、場は騒然とした。



私は私で『彼氏大丈夫!?』なんて色んな人から声をかけられて、いつの間にかカップルとして認識されていることに笑った。



まだ返事、してないんだけどな。



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