Hello,僕の初恋
「こっちは今度歌詞を担当してくれる、平花音さん」
「よっ、よろしくお願いします!」
私がそう挨拶すると、今度は小さく「よろしく」と聞こえた。
笑っていないしなんだか怖いけど、とても綺麗な人だ。
挨拶をしてくれた辺り、本当はいい人なのかもしれない。
「ミカは時々歌詞の英訳とかしてくれててさ。楽器も弾けるから、時々サイドギターやキーボードのサポートとしても入ってもらってるんだ」
ノゾムくんが説明すると、ミカ先輩は少し顔を赤らめて「毎回じゃないけどね」と言った。
彼女の口元が少しだけ緩んで、切れ長のまぶたが下がる。
睨んでいるように見えたのも、気のせいかもしれないな、と思った。
それにしても、秀才な上に、ギターもキーボードも弾けるってどれだけ天才なんだろう。
一瞬、私の自信のなさが浮上してきて、心の中が黒いもやのようなもので覆われてしまいそうになる。