Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~

「……ツ、ツカサくん」

彼は戸崎と比菜子が背を向けていたチェリッシュの方向から現れたかと思うと、比菜子の手首を引き寄せリーチを縮め、ギロッと睨む。

「来るなって言ったろ、比菜子」

掴まれた手首に比菜子の全神経が集中したが、来てしまったことがバレて恥ずかしくなり、一気に熱が立ちのぼる。

「ち、ちがう、これはたまたまで……」

言い訳をしようとしたタイミングで、さらに店から誰かがやって来た。

「もう、ツーくん! いきなり外見て飛び出して行っちゃうからビックリしたよ! いったいなにが……」

息を切らしながら現れたのは有沙だった。

比菜子を見た瞬間にピタリと立ち止まり、しかも彼女の手首をツカサが掴んでいるとわかるとみるみる敵意の表情に変わっていく。

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