Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
しかし、ツカサは輝かせていた目を暗く戻し、のある右隅の茶色い扉に向ける。
「……でも、トイレとシャワーはどうだよ。床のタイルは黒ずんでて汚かったし、俺はとてもじゃないがあそこには入れねぇ」
待ってましたとばかりに、比菜子はシャワールームのドアの前へ「おいでおいで」と手招きする。
ツカサは目を細めて嫌そうな顔を見せたが、引き扉が開かれると、再び目を輝かせた。
「はぁ!? なんでアンタのところのトイレだけこんなに綺麗なんだよ!?」
正面にトイレと小さな洗面台、左にシャワールームが設置されている。
「でしょ? ウッド柄の壁は全部リメイクシートを貼ってて、床は専用の撥水シートを接着剤でタイルにくっつけてる。トイレは便座もタンクも取り外して必死に磨いたんだから! 苦労したのよ?」
「すげぇ……すげぇ……!」
小さな子どものようにはしゃぐツカサを眺め、比菜子はほっこりと心暖まった。