Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
まずは入って右、小さなキッチンスペースに目をつけた。
「なんだこれ! 俺のところのキッチンこんなに広くなかったぞ!」
「カラーボックスを天板で繋げて、カウンターにしてるのよ。収納もできて一石二鳥でしょ。布で隠してるけど、お皿とか調味料、フライパンとかがここに入ってる。ガスコンロはひとつだけど、卓上IHをひとつ置いたからふたつ使えるの」
知らない言葉ばかりなのか、ツカサは頭にハテナマークを浮かべながら「へぇー……」と声を漏らす。
次に左に目をやった。脚の長いベッドが置かれている。
「すげえ! どうやってベッド部屋に入れたんだ!?」
ツカサはベッドの柱に許可なく触れ、白い木材にパステルミントの寝具の乗った爽やかなそれを感心して覗き込む。
「かわいいでしょ? ネットで探して自分で組み立てて、白く塗ったのよ。高さを出したからベッド下は収納にできるし。タンス代わりに衣装ケースを置いたり、オフシーズンの寝具とかもしまえる。寝るとき天井低いけどね」
恥ずかし気もなく、比菜子はベッド下の突っ張り棒のカーテンをずらし、衣装ケースをちらりと見せた。
「自分で組み立てた……? なんだそれ、すげぇ……」