Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
(……決めた。このガキんちょはもう、出禁)
怒りは頂点に達し、笑顔でツカサの胸ぐらを掴み上げると、そのまま玄関まで引っ張っていく。
「お、おい、離せよっ」
「残念ね、ツカサくん。もう少し紳士にならないと、オバサンには貢いでもらえないわよ」
ドン、と彼を押し出して、扉を閉めた。
廊下に放られたツカサが「ふざけんなっ」とドアを叩いているが、比菜子がドアに向かって一発蹴りを入れると、声は止む。
やがて静かになり、向かいの扉が閉まった音がした。
事故とはいえ、先ほどの押し倒される景色に顔が熱くなっていく。頬に手を添え、ドアの前にずるずるとお尻をついて崩れ落ちた。
(まったく最近の野良猫は……。躾がなってないんだから)