Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
「それが、なにか?」
「『へるすた』のダウンロードが好調でね、社でそれと連携できる新商品『へるすウォッチ』を開発中なんだ」
「『へるすウォッチ』?」
篠塚は、左上をホチキス留めされたA4用紙三枚の資料を比菜子へ手渡す。
表紙には、四角いタッチ画面のついた、腕時計のイメージ画像が載っている。
「一見すると腕時計なんだけど、埋め込まれているセンサーで体内の様々な数値を計る機能がついてるんだ。これを『へるすた』のアプリと連携させると、AIがより詳細なアドバイスをくれる」
比菜子は思わず、「すごーい!」と資料を覗き込んで騒いだ。
「で、今、この『へるすウォッチ』を毎日着けて、アプリとの連携データを提供してくれるモニターを募集してるんだ」
「あ、私にそのモニターをしてほしいということですか?」
「いや、今回の対象は社員以外なんだ。社員の家族でもいい。しかし毎日記録するのが大変だからなかなか集まらなくてね。誰か心当たりはないかな?」
「うーん、心当たりですか……」
(たしかに毎日記録するのは大変だし、友達にも頼みにくい。かといって両親はアプリ使わないしなぁ……)