Kiss Me Kitty! ~年下猫系男子とゆる甘アパート生活~
「一応、各課ごとにモニターのノルマがあってね。うちは浅川さんと僕とで誰かひとり集めなければならないんだ」
「課長には誰か心当たりあるんですか?」
「それが……妻は医療関係だから手首にこういうものは着けられないし、娘たちもまだ中学生だから」
(そうだよね。課長の身内で探すのは難しい。誰か頼みやすい人……頼みやすい人……あ)
比菜子の脳裏に、とある人物の顔が思い浮かんだ。
「私、ひとりだけ心当たりあるので、今日にでも当たってみます」
「本当に? すまないね、ありがとう。浅川さんは協力的だからつい頼りにしてしまうよ」
篠塚の大きな手が比菜子の肩に置かれると、彼女はポンと胸を叩いてみせる。
「いえ! 任せてください課長っ」