珈琲と花の香りの君



「ちょっと!及川さん、大丈夫?」



心配そうな珠利ちゃんに、



「…うん。ちょっと、ね。」



答えつつ、窓の外にまた、目線を向ければ俺を凝視する柳井の姿。




殺し屋かよ!!突っ込みたくなるほどの、視線(殺意)を俺に向けている…。



俺の目線を追った珠利ちゃんは、



「あ、お兄ちゃん。」



呟いて、 柳井に手を振った。



と、どうだいこの違いは?!



にっこり笑って手を振り返しやがったよ!!



その百分の一で構わないから、俺にもその笑顔をくれよ!!
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