【完結】余計な愛はいらない。


「しかし寒いな」

「うん……。寒いよね」

 昼間の気温がそんなに低くはないけど、夕方になるとやっぱり寒くなる。

「杏実の手は小さいな」

「そうかな……?」

「そうだよ。ぬいぐるみみたいだ」

 ぬいぐるみ……? わたしの手はぬいぐるみなの?

「杏実、あそこでホットドリンクでも買って帰ろうか」

「そうだね。 後温かい肉まんも食べたい」

「肉まんいいな。食べよう」

 散歩の帰りにコンビニに寄って、ホットドリンク二本と肉まんとピザまんを一つずつ買った。

「ありがとうございました〜」

 コンビニを出て公園のベンチに並んで腰掛けと、颯人は熱々の肉まんを袋から取り出して早速パクリと食べた。

「ん、熱々で美味い」

「本当?わたしも食べよう」

 わたしもピザまんの袋を取り出して、一口食べた。

「ん、美味しい」

 ピザまんってなんでこんなに美味しいんだろう?と、いつも食べると思う。
 寒い時期にピッタリな食べ物だと思う。

「それ一口食っていい?」

「あ、うん。……はい」

 食べ終えたわたしたちは、そのまま夕飯の買い物をして自宅へと戻った。
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