【完結】余計な愛はいらない。


「わたしたちね、セックスレスだったの。……子育てに忙しくてすれ違ってばかりで、いつの間にかセックスレスになってしまったの」

「……そうだったん、ですか」

 今になってようやく分かった。 わたしが玲音から愛されなかった理由がーーー。
 わたしがセフレという形でしか、愛してもらえなかった理由が……ようやく分かった。

 玲音は美麗さんとセックスレスになっていた。……だけど玲音は、ちゃんと心は美麗さんのことを愛していたんだ。
 だからわたしは、玲音とはセックスという関係だけでしか結ばれなかったんだ……。心まで愛してもらえなかったのは、玲音が本気で美麗さんのことを愛していたから。

「わたしは……。わたしも玲音のことが好きだったんです」

「……え?」

「身体だけじゃなくて、心まで全部玲音に愛してほしいと、そう思っていました。だけどわたしは、玲音には愛されなかった。その理由は、美麗さんのことを本当に愛していたからだと思います。……本当は玲音だって、あなたの全てを愛したかったと思います」

 玲音はわたしを、美麗さんの身代わりにしたかった。だからわたしは、愛してもらえなかった。
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