【完結】余計な愛はいらない。
「……え?」
ウソでしょ……? わたしの他にも、浮気相手がいた……?
そうだったんだ……。
「玲音とわたしはね、授かり婚だったの。わたしたちの間に子供が出来たことがきっかけで、結婚することになったんだけど……。子供が産まれてから、玲音は変わってしまって……」
「……変わった?」
「わたしは二人目の子供がほしかったの。子供にも弟や妹が出来たら嬉しい?って聞いたら、うんって頷いてて。……それで玲音に、二人目のことをそろそろ考えてみない?って聞いたみたんだけど……」
そう話す彼女の表情はとても辛そうで、そして苦しそうだった。
わたしはどんな表情をしたらいいのか分からなくて、何も言えずにいた。
「彼は今は仕事が大事な時期だから、二人目はまだ考えられないって、わたしに言ったの。……わたしはそれを聞いて、すごくショックだった」
玲音が美麗さんに、そんなことを……。わたし、全然知らなかった……。
てっきり美麗さんと仲良くやっているのだと、あの時のわたしはそう思っていたから。
彼女の口から真実を知ってわたしは、尚更何も言えなくなった。