【完結】余計な愛はいらない。
「杏実が誰よりも幸せだと思えるくらい、俺は杏実を幸せにしたい。 杏実が毎日笑っていられるように、俺は杏実のために全力を尽くす」
「……ありがとう、颯人。 わたしもね、颯人とずっと一緒にいたいよ。颯人と一緒に、幸せになりたいって本気で思ってるよ」
わたしにはやっぱり、颯人しかいないんだなって改めて感じた。
颯人としか、幸せになりたくないんだなって。そう思えるんだ。
そう思わせてくれた颯人に、わたしは感謝の気持ちでいっぱいだ。
ありがとう、颯人。……大好きだよ。
「愛してるよ、杏実。ずっと俺のそばにいろ」
「当たり前だよ。……ずっと一緒にいるよ、言われなくても」
「いい子だ」
そう言われた後、颯人からの甘い口づけをもらう。 わたしは目を閉じると、颯人の背中に腕を回してそのキスを受け入れた。
「杏実、お腹減ったろ?何か食べに行こうか」
「うん」
「何か食べたい物、ある?」
と聞かれ、わたしは「そうだな……。気分はお寿司、かな」と答えた。
「寿司か……。いいな、寿司でも食べに行くか」
「うん」
わたしたちは、お寿司を食べに行くことにした。