【完結】余計な愛はいらない。


✱ ✱ ✱




「杏実、結婚しよう」

「うん……。ええっ……!?」

 颯人と付き合って一年が経った頃、いきなり颯人からプロポーズを受けたわたし。
 驚きのあまり、座っていたのに思いっきり立ち上がってしまった。

「そんなに驚くこと?」

「だ、だって……ビックリしちゃって」

 そう言いつつ、わたしはソファに座り直す。

「そろそろ結婚したいなって、思ってさ」

「結婚……わたしと?」

「他に誰がいるんだよ」

 そ、それはそうか……。
 突然のプロポーズされて、驚かない訳がない。

 今日は記念日だとか、誕生日だとか、そういう訳でもないし……。
 あまりにもさらっとしていて、普通に驚いた。

「……本当に?本当に、いいの?」

「いつも言ってるだろ?俺は杏実だけだって」

 そう言って手を握ってくれる颯人の手を、わたしはそっと握り返した。

「俺と結婚しよう、杏実。 これからもずっと、幸せにするって約束する」

「……うん。こんなわたしだけど、末永くよろしくお願いします」

 そのプロポーズを断ることなんて、わたしにはあり得ないに決まってる。
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