リスキーな恋
「ごめん。風邪で怠いよね。ゆっくり寝てね。ここにいていい?」
「学校は?」
「休んだ。」
「ありがとう。」
最高に幸せだった。両想いがこんなに幸せだと初めて知った。

 塁に手を握られ、心地よくて眠ってしまったようだ。
 起きたら、塁も座ったまま寝ていた。

 少し動いたら、塁も起きた。
「起きたんだ。どう?」
「少しはいいかな?」
「よかった。体温計。」
体温を測った。
37.4℃に下がっていた。
「だいぶ下がったね。」
「うん。」
「下にお粥あったよ。食べる?」
「うん。」
「じゃあ、温めて持ってくるよ。」
「いいよ。私行けるよ。」
「ダメ。寝てて。」
「はい。」

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