僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
「じゃあ、行きます。また――会いましょう」


見送ってくれた二人に別れを告げておれはアメリカを発った。







長いフライトの後、時差と眠気に耐えながらさっちゃんたちに会って、そのまま居酒屋やバーで夜を明かす。


実家に帰れば母さんが呆れていた。



「だらしない”パパ”ね。早く帰ってあげたらいいのに・・・」

「うん、、でもね、さっちゃんがね・・」


「もう、いいから、少し寝なさい」


「はぁい・・・」


「荷物は?それだけじゃないでしょ?」

「うん――駅のクロークに預けっぱなし・・・」

「・・・・呆れた。お父さんと取りに行くから、鍵ちょうだい」

「・・・あい・・・○○駅の東口、の・・え~と・・・」

「もういいわよ、どうせいつものところでしょう?」

「うん、そうです」

「もう部屋行って寝てなさい」

「は~い・・・」


部屋の布団にもぐり込めば、相変わらず綺麗にしてあるシーツの心地よさに身をしずめる。


二人への土産は—――何にしようかな?


恐竜のおもちゃもらったから、ジャングルの絵が描いてあるプレイマットもいいな。

詩安は―――やっぱり甘いものかなーー


日持ちしそうな甘ーいチョコでも買って帰ろうか

詩安・・・俺がいない間もちゃんと走ってたかな?


すぐ―――サボりたがるからな――――‥‥

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