僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
次の日、そのままアメリカ観光に出かけるリュウとケイは俺の見送りに空港まで来てくれた。
「帰ったらゆっくり休んでね、祐ちゃん」
「うん、でも、そうもいかないよ。詩安の店の手伝いもあるしね」
「まあそうだよね”主夫”は大変だ」
アナウンスで俺がのる便の搭乗手続きが始まったことを告げている
「・・・これ、”彼氏くん”に渡してあげて、好きかどうか分からないけど」
「ありがとう、今めっちゃ恐竜にはまってるんだ。きっと喜ぶよ」
「・・・そう」
「おのねケイ?———いつでも相談のるからね?——抱え込まないで?———リュウさんも決心がついたら、本当におれ、何でもする覚悟できてますから」
「ーーーうん、ありがとな」
俺と詩安は体が男と女だから自然に授かるとこが出来たけど、この二人は自然にとはいかない。
だから、何かしてあげれるんだったら、俺は迷わずケイの力になりたい。
科学発展の恩恵を利用すれば、彼らは親になることが出来るのだから。