僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
二人は覚悟が決まっている。

ここで、腹をくくれていないのは、俺一人だけ?

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なぜかわからないけど、こんなバカげた提案に、俺も覚悟が決まってきていた。

確かに、こうでもしないと二人と向き合えないかもしれない。

他人に知れたら、ばかばかしいことかも知れないけど、今の俺は迷いがなくなっていた。


「誰かと二人きりになりたかったら、それぞれの部屋に俺が赴くよ、そのほうがいいでしょ?」

「っま、そうだな。ほのとユウの部屋は近いし、俺は少し離れているしな」


この大きなベッドは一人で寝るときか、3人で過ごす時に使うことになる。

そのベッドを見つめれば、現実味が帯びてきた。
俺はどうかしてるのかもしれない。
紫音やほのを二人同時に抱くなんて。


”人には誠意をもって接すること”


母さんに言われたことが頭によぎるけど、これは誠意をもって二人の意思を汲んだ結果なんだって自分に言い聞かせた。

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