僕らの恋愛事情【完】 ~S・S更新中~
その日、軽く食事を済ませたあと、そのままマンションに泊まることになった俺。


試しにと、3人でこの部屋で過ごすことにした。

もちろん、情事ありで…。


一番目にシャワーを浴びて、あの大きなベッドで二人を待っていた。

2番目にシャワーを浴びた紫音が入ってきて、少し長めのキスを交わす。

でも、キスもそこそこにして、ベッド横のソファに腰を下ろしていた。


「先にほのちゃんにしてあげれば?俺と始まっちゃったら悲しむかもよ」

「———そうだね」

その助言通り、初めにベッドで向かい合う相手は、ほのにしてもらった。

紫音とは何度かキスしたことがあったから、ちょっと気が引けていたんだ。


「祐くん」
「ほの」


頬を撫でると、こわばっていた顔が少し崩れてくのが分かった。

彼女だって、こんな状況に平常でいられるはずがないよな?

でも・・・俺との未来を築くために、そういう決意をしてくれたんだ。

最後まであった、非常識って感覚をその時に捨てる決心をした。



そのまま、ゆっくりと顔を近づけて、初めて彼女とキスをした。

「ん、っすき、祐くん」
素直に気持ちを伝えられて、嬉しくなった。


それに答えるように、ゆっくりと時間をかけてキスをした。
こんなに気持ちを込めてキスするのいつ以来だろう?

紫音と夜に出かけて、逆ナンされた子としたことは何度かあるけど、全然違う。

あんな、キモチのこもってないキスと、これはぜんぜん違う。
穂香の唇は柔らかくて、何度も啄みたくなってキスを繰り返す。

角度を変えながらゆっくりと唇を味わった。

啄むだけじゃ足りなくなって、舌を見せつけながらキスすれば同じように応えてくれて、彼女もそれなりに男性経験があることを匂わせた。


水音を立てながら、柔らかい口内を犯していく。
女の子の口って、こんなにも柔らかくて気持ちいいんだ。

女っぽいケイでさえ、こんなにも優しい感触はしなかった。

深いキスを繰り返してると、紫音は気配を消すように俺の視界にだけ入ってニヤニヤと眺めていた。

俺の中から出てくる欲情を、見透かされているようで恥ずかしい

けど、余裕がある口元とは別に、獲物を射るように見てくるその熱い視線に背中がゾクゾクとしていた。

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